ぺんてるホームページの沿革を見ると、ケリー(万年CIL)が発売開始されたのは1971年(昭和46年)です。ロケットえんぴつを使っていた子供の頃、親戚の大学生がPentel 5(現在のケリー)を使っているのを見て、羨ましさと憧れを抱いてのを覚えています。令和の現在も販売され続けるケリーですが、そのアンティークな風貌は、古き良き昭和の時代を思い出させてくれてノスタルジーな気持ちにしてくれます。
ぺんてる 万年CILケリー(マンネンシル ケリー)のレビューです。
万年CILケリーの外観と特徴
▲サイズはキャップを状態で全長125mmで重さは22gです。
万年CILケリーはキャップ式のシャープペンです。その万年筆のような見た目から、「万年筆+シャープペンシル=万年シル」というネーミングになっています。手に馴染む流線型のボディが美しいです。
▲iPhoneのカメラで表現するのは難しいのですが、露出を上げると万年筆の様なキレイな模様が確認できます。表側と裏側に縦の曲線があります。
▲ローレットは金属製(真鍮)です。一見すると規則正しくタイル模様に刻まれている加工ですが、縦のラインに微妙な太さの違いがある?目の錯覚か?、光に当てながら指で本体を回転させると、キレイな縦線が浮かび上がります。
キャップの全面下の中央に「KERRY CINCE 1971」がプリントされています。ケリーの歴史の重さを再認識できます。
▲裏側に「Pentel 0.5 P1035 JAPAN」がプリントされています。
▲材質は先金とローレットは真鍮、軸はPC、クリップは鉄、ノックはステンレス、キャップはアルミです。キャップを外した本体のサイズは105mmです。
▲芯の補充はキャップを外した状態で行います。短めのカバーは指先で外しやすいように、2本の溝があります。
キャップを外した状態で使用することも可能ですが、外したキャップは後部にはめて使用します。サイズは全長132mmになります。キャップの取り外しや取り付けは、カチッという感じが心地良いです。キャップをはめるとノックボタンが出てきます。何気ないことですが良くできたギミックですね。
▲消しゴムはキャップのノック部に内蔵されています。
▲アルミ製のキャップは、カチッとはまる部分の加工の精度が高く、クリップと同じシルバーがアクセントになってキレイですね。塗装の艶も美しいです。
万年CILケリーの仕様とラインナップ
品名 | 芯径・内蔵芯 | 軸色 | 品番 | |
黒 | P1035-AD | |||
青 | P1035-CD | |||
万年CIL(ケリー) | 0.5(HB) | オリーブグリーン | P1035-KD | ¥1,500+消費税 |
スモーキーグレイ | P1035-ND | |||
ロゼ | P1035-PD |
万年CILケリーは通常のラインナップとは別に限定カラーも多数出ています。「Pentel 5」の旧ロゴがプリントされている復刻版もありますが、かなり高額で売られているので手が出ません。
万年CILケリーのレビューまとめ
ココが良い!
万年筆のようなスタイリッシュなデザイン
コンパクトなボディ
高級感がある
タイル模様がキレイな輝くグリップ
重量バランスが良く書きやすい
ココがイマイチ!
なし
とにかく良いシャープペンなので1本持っていても損はありません。製品としてよくできているし高級感もあります。定価1,500円という比較的に安価な価格設定も魅力的ですよね。昭和生まれの方は懐かしく、平成生まれの方はノスタルジーが逆に新鮮かも知れませんね。
以上。ぺんてる 万年CILケリーのレビューでした。